井上ヨシマサが楽曲制作を振り返る!AKB48矢作萌夏、さんみゅ~らが登場「昭和アイドルアーカイブス 2018 winter」

2018年12月10日、東京カルチャーカルチャーにて「昭和アイドルアーカイブス 2018 winter」が開催。

今回は、橘はるか、さんみゅ~、井上姫月・塩野虹(ハコイリ♡ムスメ・以下ハコムス)、千知(ザ・フーパーズ)、奥津マリリ(フィロソフィーのダンス)、矢作萌夏(AKB48)が登場するほか、レジェンドゲストとして昭和から現在も活躍中の作曲家井上ヨシマサも登場し、昭和の歌姫や井上ヨシマサ楽曲をテーマに歌とトークで展開する。

まずは「昭和の歌姫」をテーマに司会を務める橘はるかが挨拶を行い、さんみゅ〜が呼び込まれる。最初は山口百恵が昭和の歌姫として取り上げられると、写真を見てさんみゅ~・西園みすずは「百恵さんはどの写真見ても綺麗さが同じ。」と驚き、橘も「すごすぎる」と一言。

そのままカバーコーナーにて西園が『秋桜』、そして野田真実が『さよならの向こう側』を歌うと、「私もあんな風に説得力のある歌が歌える人間になりたい。」と西園は話す。

西園みすず(さんみゅ~)

野田真実(さんみゅ~)

続いては松田聖子をテーマに、フィロソフィーのダンス・奥津マリリ、そしてAKB48・矢作萌夏が登場。奥津は「歌もキャラクターもどアイドルなんです。」と目を輝かせると、矢作は母親の影響で好きになったことなどを話す。紹介曲を聴きつつカバーは矢作が『赤いスイートピー』を歌い、大盛り上がりに。

左から:奥津マリリ、矢作萌夏

AKB48・矢作萌夏

中森明菜のテーマでは、ザ・フーパーズ・千知が同じく登場するハコムス・井上、塩野の可愛らしい2人を見て「2人とも好きなので、ちょっとあぶない回になりそう。」と笑顔を見せる。

トークに入ると虹野は『DESIRE -情熱-』について、ハコムスで振付を担当している二丁目の魁カミングアウトのミキティー本物から「この曲は二丁目のゲイバーですごい…」と聞かされたことを話しはじめる。すると、「ちょっと待って!」と会場も大慌て。

内容は「盛り上がりがすごい。」ということで会場もホッと一息つくと、そのまま千和がカバー曲『十戒』の披露へ。

千知(ザ・フーパーズ)

一旦休憩を挟むと、客席にて井上ヨシマサも参加しトーク。おニャン子クラブのコーナーでは『セーラー服を脱がさないで』について発売日が誕生日と同じと言う矢作が「ハレンチな歌詞。」と驚いたことを話し、会場も笑い。

福永恵規、渡辺美奈代の楽曲も紹介されると、井上は当時、「こんな高度なことやっちゃダメだよ。」と作曲家やアレンジャー間で冗談を言い合っていたことなど話しつつ、岩井由紀子の楽曲ではYMOでマニピュレーターなどを行なっていた松武秀樹がかつての大きなシンセサイザーのセットで音作りを行なっていたことを話し、水のような効果音は彼の手によるものと明かす。

おニャン子クラブから現在のAKB48までの楽曲を手がけているというトークテーマに移ると、まず井上はそのどちらのプロデューサーでもある秋元康氏の名前あげ「僕でいいんですか?」と笑わせる。

共通点については「学校の中で話すようなことをテーマにしていて、それをメディアにのせるかが問題なんですけど、秋元さんはおかまいなし。」と歌詞について。また秋元康氏、後藤次利氏など「歌謡曲然としていますけど、ちょっとマニアックな方々なんですよ。」と実はこだわった楽曲制作者が集まっていたことも話す。

ハコムス・井上はそれぞれの音楽を聴き、時代ごとの音の変化に「世界って不思議だなって思う。」と素直な驚きを見せ、虹野は歌詞について「今は安全な曲が多い。」とし、会場も笑い。

そのまま虹野の「とってもかわいくてハレンチな曲。」という曲紹介から、ハコムスの2人のコンビ「ぷりんせすれいんぼぅ」で『象さんのすきゃんてぃ』をかわいく披露すると、ここからは井上ヨシマサが作曲した楽曲についてのトークへ。

井上姫月・塩野虹(ハコイリ♡ムスメ)

80年代後半頃の楽曲が挙げられる中、「あの頃はすごくつまんでるよね。ワンフレーズのメロディというか、今みたいな最後のためのAメロ、Bメロがあるとかじゃなくて。」と井上が言うと、そこから当時絶大な人気を誇った光GENJIについてはCHAGE and ASKAに続いてのシングルということで「誰が曲を担当するのか注目されていた時期。」と振り返る。

アレンジャーとして鷺巣詩郎の名前を見つけると、井上は苦戦していた当時の数字を入力しての打ち込みを鷺巣はいとも簡単にやってのけていたなどエピソードを披露。

ステージ上にて井上とのトークコーナーとなると、出演アイドルたちが質問を投げかける。

ここまでの感想として、「こんなに恥ずかしいと思わなかった。直したいところもいっぱいありますよ。」と自作の曲について話すと、“良い曲”については、「その時の自分の背景とリンクしているのが良い曲というか、お客さんとしてもそうだと思うんですけど『象さんのすきゃんてぃ』?(笑)そういうのが良い悪いというより、思い出に残る。」とポイントを語る。

AKB48・矢作からは制作において「作詞と作曲どちらが先なんですか?」という質問。井上は秋元康氏を例に「自分の中でテーマが決まっている作文に近いものを作曲家に渡して、それを戻すと、その気持ちをまったく汲まずに新しい歌詞を持ってきたりするんですよ(笑)」と笑うとAKB48の『Beginner』に関しては井上の方からテーマは変えないで欲しい旨を伝え、完成したこと明かす。

スランプについての質問では、まったく書けなくなった時期もあるとのことで、「最初の音から迷う。」と振り返る。「最後まで書かないと分からない。だから書いてからジャッジしよう…と思ったのが、おとといくらい。」と冗談半分に話すと、さんみゅ~西園からはそのジャッジについての質問も。

「分かるようになってくるんだよ、それが成長かな。年を重ねると悪いことが分かるようになってくる。」と答えると、西園はさらに作曲を始めたきっかけについても質問し、井上は小学校の頃に参加したジャズ・ビッグバンドでのアドリブ演奏がきっかけとなったことを話す。その後、13歳で参加した「コスミック・インベンション」時代にすんなり自作曲が採用されたことも話すと、「発注されて作るのは違ったから、その後苦労しちゃうんですよ。…それは第二部で。」とイベントも後半というタイミングにかけた冗談を飛ばす。

ここでハコムス・鈴木プロデューサーからのAKB48初期曲についての質問が届くと「週に1回くらいはAKB48劇場に行ってました。自分たちの曲の反応が直に返ってくるので、きついですけど壮大な実験場みたいで。メンバーの性格も分かってくるので、それを反映しながら出来ていきましたね。」と伝え、『Beginner』や『大声ダイヤモンド』をお気に入りとして挙げ、「内輪の人というか、そのすごく厳しいお客さんに良いと言わせたい気持ちがあった。」と、当時の気合の入りっぷりも明かす。

最後には全体の感想を、「反省もさせられながらでしたね。やっぱりアイドル曲っていうのはどういうものだったのかなって気になっていたんですけど、その時その時で好きなことやってていいんだなと思いました。」と伝え、トークコーナーを締めた。

奥津マリリ(フィロソフィーのダンス

そのまま最後のテーマとして小泉今日子が挙げられると、カバー曲としてフィロソフィーのダンス・奥津の『あなたに会えてよかった』なども披露されエンディング。

今後、井上ヨシマサは新プロジェクトとしてアイドル卒業生からなる「卒業☆星」のメンバーを現在募集中。どんなプロジェクトとなるか未知数ではあるが、一つの形としてどう展開していくのか、こちらにも注目となっている。

■link
井上ヨシマサ Twitter
卒業☆星 公式サイト

AKB48 矢作萌夏 Twitter
さんみゅ~公式サイト
ハコイリ♡ムスメ公式サイト
フィロソフィーのダンス公式サイト
ザ・フーパーズ公式サイト
橘はるか Twitter

昭和アイドルアーカイブス Twitter