2022年10月クールABCドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』五十嵐れお役や、10月クール BSTX ドラマ『高嶺のハナさん2』淀屋橋うめ役で注目の女優・中村里帆。
今回、蜜柑通信ではそんな彼女に、デビューとなった「第17回ニコラモデルオーディション」グランプリから、現在までをインタビュー。ハキハキと語ってくれる彼女はまさかの昭和好き!?『推しが武道館いってくれたら死ぬ』で感じるアイドル&ファンへの思いなどもおうかがいしました。
※後日、おまけ動画も公開♪
デビューへの一歩はあこがれのあの人?

──まずは中村さんのこれまでを振り返ってみたいと思うんですけど、このお仕事を始めるきっかけについて教えてください。
飯豊まりえさんに会いたい一身で雑誌『nicola』(ニコラ・新潮社)に応募しました。その時、私はまりえさんのオタクで(笑)まりえさんは、『ニコ☆プチ』(新潮社)にも出ていたんですけど、その時からすごく好きで、デビューした時から追っていたら、『nicola』のモデルにもなられたので、応募するチャンスだ!と思ったんです。
──応募に至るまでは、家族の反応などはいかがでしたか?
お母さんが私の着る洋服にすごく興味があるタイプで、『nicola』も愛読していたので「やりなよ」という感じだったんです。
──そういうパターンもあるんですね。
はい。だからお母さんは乗り気で、お父さんはちょっと反対気味だったんですけど、それほどキツイ反対というわけではなかったんです。
──では、そのまま流れるように受かったんですか?
オーディションはかなり試行錯誤しました。うさぎの顔真似をやってみたりとか、最終審査のポージングも振り付けみたいに覚えこんで「完璧です、動けます」という雰囲気で色々アピールしました。
──努力も怠らずにがんばったと。そしていよいよ憧れの飯豊さんと出会って。
本当にもう中身も天使というか…。私が大好きということをお伝えしたら、すごく優しくしてくださって。まりえさんが『nicola』を卒業してからもご飯につれていってくれたりとか、こんなにファンサ(ファンサービスを受けていいんだろうかという、もうなんか本当にすみませんと思うぐらいなんですけど(笑)
──ほかにも『nicola』で一緒だったモデルさんとはよく会うんですか?
鈴木美羽ちゃんは同じ事務所でもあるんですけど、もう10年ぐらいの仲ですね。でも、ほかの子たちは地方に住んでたりするので東京に出てきたタイミングでたまにご飯行ったりとか。なんというか幼馴染のような感じです。
女優業への挑戦、目覚めたきっかけは朝ドラオーディション

──お仕事として今に続く流れもお聞きしていきたいんですけど、まずはモデルになりたいというところからはじまったんですよね?
というよりも、可愛い洋服をたくさん着れるというのが大きかったし、やっぱりまりえさんに会いたいというオタク心が…(笑)
──(笑)では、女優としても進んでいこうと思った理由などはありますか?
高校3年生の時に受けた朝ドラのオーディションがきっかけなんです。それまではレッスンに行くのも嫌で、仮病を使って休んでたりするぐらい本当に苦手だったんですよ(笑)でもそんな中で、初めて朝ドラのオーディションを受けて、朝ドラだからとかではなく、この役をどうしてもやりたいという気持ちになったんです。1つの役柄について熱心に考える、その感覚がすごく楽しくて。結果はダメだったので、その悔しさがスイッチになっているんだと思います。
──自分で役を作り上げていく感覚や面白さを掴んだということなんですかね。
自信がついたのもあります。それまでは全然できてない、みたいな思いが強かったんですけど、そのオーディションを受けてからは私もお芝居やっていいんだと、大きな自信になりました。
──オーディションで受けた役は御自身とは似たキャラクターだったんですか?
やっぱり自分に通じるところがあるから入り込めたのかなと思います。多分全く正反対の役だったら楽しいと思えてなかったかも。
──たしかに。共感できるからこそ届けられるものもあるんですよね。
実は夢だった?”推し武道”ではアイドル役も

──ここからは出演されているドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』についても。先程からお話をうかがっていますと、中村さんはファン側目線の理解も深そうですよね?
共感できる部分もあるとはいえ、ここまで命を賭けられるくらい誰かを応援できるって素敵だなと羨ましくもなりました。応援される側としても、ここまで愛を伝えてもらえる人が近くにいるのが羨ましいです。役者のお仕事は、そこまでファンの方と接触する機会も少ないので。
──今回は握手会なんかも体験したんですよね?
そうなんですよ!お芝居でも、「いつも可愛くて応援してます。」みたいに言われるのがすごい嬉しくて(笑)本当の握手会みたいで楽しんでやってました。
──これまでにアイドルになりたいと思ったことなどはあるんですか?
あります!
──え、あるんですか!?
でも、歌もうまい方ではないので憧れだけで終わっていたんです。今回こうやってアイドル役をやらせてもらって、なんだか夢が叶ったようですごく嬉しかったですね。
──おまけ動画(※11月6日公開!)の方では、中森明菜さんが好きということもお聞きしたんですが、やはりなるならソロアイドル?
そうなんですけど、今回の役でグループ活動ってすごくいいなと思いました!劇中では何回も心が折れそうな場面があるんですけど、隣にはみんながいて、不安を書き消してくれるっていうか。私も誰か隣にいて欲しい(笑)みんなで一致団結して頑張るのって、すごく楽しいなと思いました。
熱い魂がひかれる?昭和にハマる中村里帆

──それでは、最近の中村さんについても教えてください。最近気になってるものなどあったりしますか?
ドラマ『高嶺のハナさん2』ではラップバトルをするシーンがいくつかあるんですけど、ラップにちょっとハマりつつあります。
──ラップですか?意外ですね。
Creepy Nutsさんにはまってるんですけど、早口で歌うことの楽しさというか、すっきりする感じ。それに、エネルギッシュな感じというか、熱い魂の沸き立たせてくれるようなものが基本的にすごく好きなんです。
──そういったものは、ほかにも何がありましたか?
尾崎豊さんとか!昭和が持っている熱さというか、まっすぐで魂が削られてくる感じ。自分もそういう思いはありつつも、なかなか表面に出せないタイプなので、見ているとそういう心を忘れないでいられる感じがします。
──今後は創作活動なんかにも興味があったり?
創作活動ではないんですが、つかこうへいさんの舞台にいつか出てみたいです。
──そこは、やっぱり演技に集中して。
私の感覚だと多分創作っていうのはまたちょっと違うんですよね。熱さという意味では、つかこうへいさんの舞台のような、舞台上で今にも死んじゃうんじゃないかぐらいのものを経験してみたいです。
──それでは、お仕事に限らずで、ほかにもやりたいことなどありますか?
歌をちゃんとやりたいなって思ってます!いつか歌にも関わる、お仕事ができたら…。
──そういえばドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』でもアイドルグループ「ChamJam」として歌っているのでは?
そうなんです!でも、それも楽しかったんですけど、やっぱり自分の良さを生かした歌もやってみたい。最近はよく役者さんが昭和歌謡カバーを歌ったりしてるじゃないですか?もう悔しくて!(笑)私もやりたいって思うんです。あ、あとは免許取りたい。
──急に(笑)
でもお母さんがダメって言うんですよ。「ほんと不器用だし運動神経悪いんだからやめときなさい、東京で運転なんて。高知だったらいいけどね。」って(笑)私いつかジープを運転したいんですが…
──ジープ!?(笑)
ワンピース着てジープから降りてくるの、めっちゃかっこよくないですか?やっぱりこういう感覚も昭和なんですかね?(笑)

スタイリスト:和田ミリ
ヘアメイク:イワタユイナ
写真・文:なんぶひとし(蜜柑通信)
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■中村里帆(なかむらりほ)プロフィール
1999年8月6日生まれ、高知県出身。2013~2016年に雑誌『nicola(ニコラ)』専属モデル。
2017年より雑誌『Ray』のレギュラーモデルとして活躍するほか、2021年にはドラマ『シンデレラはオンライン中!』で初主演。
2022年10月より放送中のドラマ『高嶺のハナさん2』に淀屋橋うめ役、ドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』に五十嵐れお役で出演するほか、
2023年度前期NHK連続テレビ小説『らんまん』への出演が控える。
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