佐原ミズの人気コミック『尾かしら付き。』(コアミックス刊)の実写版となる、映画『尾かしら付き。』が8月18日(金)に公開。
お尻に豚のような”しっぽ”が生えている少年・宇津見 快成と、そんな彼をもっと知りたいと思い、寄り添おうとする少女・樋山 那智が出会い、傷つきながらも心を通わせ合う物語となる本作では、主人公たちの子供時代と大人時代を描き、主人公・樋山那智の学生時代を映画初主演となった大平采佳、そして大人になった那智を武田梨奈が演じます。
蜜柑通信では、そんな二人にインタビュー。他人との関わり合い方など深く描かれる作品、世代の違う二人が感じていることをお聞きしました。
初対面・打ち解け方「人見知りを言い訳にしないように」
──今回の作品では、他人との違いに悩む主人公たちの姿が描かれます。それぞれの文化など日常でも他人との違いは多く経験しますが、例えばお二人は初対面の方とはどのように接しますか?
武田:元々緊張するタイプですが、大人になってからは人見知りを言い訳にしないようにと思い、積極的に話しかけています。
──それは何かきっかけがあって?
武田:周りの先輩方がそういう風におっしゃっていました(笑)
──(笑)
武田:人見知りだからと黙っているのはもったいないですが 、人見知りなままでもいいんじゃないかと思うんです。
──自身の人見知りを受け入れつつ、積極的に話しかけもすると。
大平:私も人見知りなんですけど、高校生はまだ黙っていてもセーフですか?
武田:全然大丈夫!だいたい30代くらいからはちょっと違うかなという話だから。
──大平さんは初対面の方とはいかがですか?
大平:私は初対面だと話題が思いつかなくて質問待ちになってしまうんです。質問されると嬉しくて答えちゃうんですけど…(笑)でも、友達にすごく積極的な子がいて、その子に出会ってからは私も話しかけてみたり、最近はそれも楽しくなってきました。
──なるほど、お二人とも変化している部分があるんですね。俳優という仕事上、新しい出会いも多いと思いますが、自分なりの打ち解け方などありますか?
武田:その人の好きなものを尋ねたりします。私は今まで空手とアクションと映画に没頭していたので、プライベートも1人で映画館か、稽古かみたいな感じなんですけど…
──とてもストイックですね(笑)
武田:(笑)だから、みんながやっていることに興味があるので、それをどんどん聞きます。色々と知らないのは恥ずかしいかな?と思ったりもしたんですけど、そもそも色んなことを知らないのが当たり前じゃないですか?もう素直に教えてもらおうという風に。
子供・大人、樋山那智役同士の関係は?
── お二人は同じ樋山那智の子供・大人時代の役なので一緒のシーンはありませんが、お二人がお会いするのも今日が初めてですか?
武田:一度、撮影現場を見学させてもらったのと、初めてちゃんと話したのは初号試写会の時かな?
──今日の写真撮影の時は、すごく仲が良くて驚きました。
武田:実はたまにメッセージを送ったりしてるんです。
大平:私は勝手に仲が良いと思っていました(笑)
武田:(笑)早く敬語を使わないようにならないかなと思っています。
──すごく気が合うんですね?
武田:(大平は)那智と一緒でピュアな感じですけど、ふざけたら乗ってくれるんですよ。それで私も普通に喋れるようになりました。
大平:ふざけたりするのは好きなんです。大阪出身だからかな。
──なるほど、育った環境での性格はありますよね。武田さんは神奈川県出身ということで、これも異文化交流かも?食べ物などもそれぞれ違いがありますし…
大平:お好み焼きが好きです。
──たこ焼きよりもお好み焼き?
大平:たこ焼きよりお好み焼きです(笑)
──武田さんは
武田:大好きです。たこ焼きもお好み焼きも大好き(笑)
二人のコンプレックスへの考え方
──作品では主人公たちは他人との違いにコンプレックスを感じていますが、お二人はそういったコンプレックスを感じた時はどうしますか?
大平:自分自身のことではないんですが、この『尾かしら付き。』をきっかけにインターネットで色々調べていたら、他人との違いで悩んでるという人が「私も同じです」と集まっているのを見つけたんです。自分だけだと思って悩んでたとしても、案外話してみると、他の人も同じ悩みを持っていたり、色々悩みの種類はあるけど、それでも共感できる部分はあるんですよね。悩みを他人と共有するのは繊細なことでもあるから難しいかもしれないけど、勇気を持って踏み出すと新しい世界が見えるんだと感じました。
──インターネット、SNS上では、自分を明かさないまま話せる部分もありますし。
大平:相談しにくいと思ってたことがあった時に、急に友達から同じことを相談された経験もあるんです。すごく深い話ができて仲も深まったので、それで案外自分だけじゃないと思えるようになりました。
──自分の中に溜め込んでいくと余計に辛くなったりもしますよね。
大平:私自身、溜め込んじゃうタイプなんですけど、他の人もそう思ってるんだったらいいかなって。
武田:高校3年生でそう思えるのはすごく素敵なことですよね。
──武田さんはコンプレックスを感じた時にどうされていますか?
武田:私は10代・20代の頃は見た目など目に見えることがコンプレックスの大半だったんですけど、年齢を重ねるにつれて内面的なコンプレックスが大きくなってきました。私は空手やアクションでも、器用な人なら1日2日でできることが100日かけてやらなきゃできないくらい不器用なんですけど…
──ふむふむ。
武田:でもある時、先輩が「器用な人はそれ以上の努力はしないけど、あなたは不器用だからこそ毎日努力して、とても強くなれるんだよ」とおっしゃってくださって、それからは何かコンプレックスも良いものとも考えられるようになりました。
──視点の違いで、全然見え方も違ってきますよね。
『尾かしら付き。』から感じたこと
──本日はいいお話をたくさんありがとうございました。それでは最後に、お二人が作品を見て感じたこと教えてください。
大平:全体を通してすごく温かくてほっこりする物語だなと感じました。ぶつかり合ったりすれ違ったり、難しく考えちゃうこともあるかもしれないんですけど、1つの問題に対して時間をかけて解決していく、人と人が寄り添いあっていく姿が描かれている作品だなと思いました。
武田:まっすぐな思い。人って多分まっすぐに思ってることがたくさんあるんですけど、それを言葉や行動にはなかなかできないと思うんです。那智の姿から、そういう当たり前ことをまた学べた気がします。人って素直になれば隠れているものを見つけられたりとか生まれたりするんじゃないかなと思うので、皆さんにも作品を観て勇気を持ってもらえたら嬉しいです。
『尾かしら付き。』
原作:佐原ミズ「尾かしら付き。」(ゼノンコミックス/コアミックス)
監督:真田 幹也
脚本:おかざき さとこ
音楽:Hilcrhyme
主題歌:Hilcrhyme「UNIQUE」(Universal Connect)
キャスト:小西詠斗 大平采佳 / 佐野岳 武田梨奈
木村昴 新内眞衣 土井ケイト 長谷川朝晴
企画・製作: EAST WORLD ENTERTAINMENT
埼玉県/SKIP シティ彩の国ビジュアルプラザ
制作:デジタル SKIP ステーション
ダブル・フィールド/ SS 工房
配給・宣伝:MOVIE WALKER
公式 サイト:
okashiratsuki-movie.jp
©佐原ミズ/コアミックス ©2023 映画「尾かしら付き。」
PHOTO
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