映画「威風堂々」吉田凜音インタビュー!「いろんな世代の方にぶっ刺さる映画です」

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2024年8月30日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋 HUMAX シネマズを皮切りに全国順次公開の映画『威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~』。

主人公の大学生・唯野空(池田朱那)とその仲間たちが厳しい現実と向き合う姿を描く本作では、唯野空が大学で知り合う異色な同期・九頭竜レイを、アーティストとしても活躍する吉田凜音が演じます。

今回は、本作の感想や奨学金について、また、これまでの活動についてなど、吉田凜音にインタビューを行いました。

■映画『威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~』あらすじ
特にやりたいことも夢もなかった高校3年の唯野 空(ソラ)は、将来の保険として大学進学の道を選んだ。と同時に借金を背負った。大学生の二人に一人が使ってると言われる【奨学金】という美しいネーミングセンスの借金を・・・。その後、親との確執もあり、実家に居心地の悪さを感じたソラは、家も飛び出し、ダメな彼氏との同棲生活を始めるが、そこでも金がかさむことになる。普通のバイトをしたところで、奨学金を返し終わるのは、アラフォーになってしまう現実から逃れたかったソラは、大学で知り合った異色な同期・レイや水江の影響もあって、裏バイトも始めだす。果たして彼女が突き進んだ先には何が待ち受けているのか・・・。

吉田凜音インタビュー

ーーまずは本作をご覧になった感想について教えてください。奨学金というテーマもありますよね。

私は奨学金については言葉でしか知らなかったんです。タイトルだけ見ると重たい内容に思うかもしれないんですけど、コメディ要素など気軽に見られる部分もあるから、奨学金をポップに学べる映画だなと思いました。

ーー奨学金制度自体についてはいかがですか?

借金だということをまずわかっていなかったんです。だから台本を見たときに、あれ?借金なんだ?って。大変なことなんだと理解できました。

ーー凜音さんは、ここまで芸能一本でやってこられたと思うんですけど、奨学金を使う友達などもいませんでしたか?

映画の中では、奨学金って自分からは言わないよねっていうセリフもあるんですけど、あまり人に言えないものだから、もしそういう人がいても話題には出さなかったんじゃないかな?

ーー演じられた九頭竜レイとの共通点はありますか?

レイちゃんはパパ活を別に悪くないと思っているから空にも勧めたと思うんですけど、パパ活は絶対ダメだけど、私もいいなって思うことは積極的に友達に勧めるタイプです。良いものを共有するのが結構好きで。

アーティストとしての歩み「新しいことに挑戦するのが大好きで」

ーーレイはけっこう野心もあるかなとも思うんですが、凜音さん自身はいかがですか?例えばアイドルカルチャーの中にもいたから、グループ活動をやってみようと思ったことなど。

良いタイミングでソロでやりましょうというお話をいただいて、私はグループじゃなくてソロの方が向いてる人間だって思ったんです。アイドルも好きなんですけど、私がグループ活動できるとは思わなくて。

ーーソロ活動が始まるのは、とても若い頃ですよね。

その頃から、やりたいことはちゃんと言って生きてきたんです。それでメジャーデビューもして、ラップに路線変更したり、バンドとか、いろんなことに挑戦してきて、今に至る感じです。

ーー展開がすごいですよね。

元々の性格がなんでもやりたい性格なんですよ。新しいことに挑戦するのが大好きで。

ーーだんだんとアイドルの世界とは違うルートに進んでいきつつ、中国でコンペティション番組もありましたよね?

企画があるって聞いて、私も「中国行けるんですか?」みたいな感じで。それで、3か月後に流れるように行きました。割と流れで生きてるかもしれないですね。

ーーもしかすると空のダメ彼氏の蛭間拓人(簡秀吉)の方に近い?

確かにそうかもしれない。いやいや、私は意外と考えてますよ(笑)でも、彼も考えてそうですよね?考えてなかったら機材とか揃えたりはしないですもん。

ーー蛭間拓人の行動はもしかすると先を見て、自分に投資しているのかも。

レイと凜音

ーー九頭竜レイは少し強いイメージのキャラクターですがキャスティングされてどのように思いましたか?

なるせゆうせい監督からは不思議な子、ミステリアスな子って何回も言われたんですけど、レイちゃん のミステリアスさを私に見てたんじゃないかなって。

ーーミステリアス。そういえばアイドルっぽい愛嬌みたいなことをやるイメージもないです。

やったことないですね。猫をかぶったこともないです。

ーー特に距離を取って世の中を見ているということでもないですか?少しクールなイメージがあるというか。

いや、普通にまっすぐ生きてます!朱那ちゃんも舞台挨拶で「凜音ちゃん、優しいよね」って言ってたし(笑)でも、帰ってからアレ言わなければよかったとか考えちゃうタイプだから・・なんか大変です。私の性格。

ーー作品ではラストシーンのレイの行動にも驚きました。

ラストシーンでちょっとドキッと。ああいうシーンなかなかないですよね。もうついに、みたいな?

ーー(笑)詳しくは劇場で、というところですが、凜音さんが思う見どころなどはありますか?

やっぱり奨学金について語ってる映画ってなかなかないと思うんです。私みたいに言葉だけ知ってる方もこれを見たら、ギスギスしちゃうような家族の感じとか、 すごくわかりやすく詰め込まれてると思います。だからいろんな世代の方にぶっ刺さる…

ーーぶっ刺さる…

(笑)改めて見つめなおす方もいると思うし、学ぶ方もいると思う映画ですね。

文・写真:なんぶひとし

威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~

公開日:8 月 30 日(金)
ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋 HUMAX シネマズを皮切りに全国順次公開
公式サイト:https://www.ifudodo.com/

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