NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合)にて、第24週(9月9~13日)から主人公・寅子の娘・佐田優未を演じた川床明日香。
2014年「第18回ニコラモデルオーディション」にてグランプリ受賞後、雑誌「nicola(ニコラ)」の専属モデル、また、CM「積水ハウス」にて注目を集め、現在は映画、CM、ラジオなど幅広く活躍しています。
今回は、そんな彼女に「虎に翼」の感想に加え、普段の姿など語っていただきました。
「虎に翼」は思い出した時に背中を押してくれる作品
ーー佐田優未役としてドラマ出演を聞いた時の感想から教えてください。
出演が決まりましたとマネージャーさんから電話をいただいたときは、本当にびっくりしたというか、想像もしていませんでした。
ーーオーディションという形でもなかったということですよね?
以前受けたワークショップやオーディションなどで監督やスタッフさんが覚えていてくださったそうなんですが、そういうのはやっぱり嬉しいですよね。撮影中も本当に素敵なチームで作っているんだなと感じました。ふと思い出した時に背中を押してくれる作品に、また出会えたと思います。
ーー世代を超えて色んな方が視聴したと思いますがいかがですか?
毎朝、私の祖母も見ているので、 自分の姿を見せてあげられるのは嬉しいですね。
ーー作品に対しての思いなどもありますか?
私もいち視聴者として見ていましたし、本当に大好きな作品なので、この現場の温かさというか、スタッフさん1人1人の温かさみたいなものが、作品を通してさらに伝わったらいいな と思いました。
川床明日香は心配性?でも「いくしかないな、と腹をくくります」
ーーここからは川床さん自身のお話に移りたいと思います。お話中はすごく落ち着いた雰囲気ですが、撮影現場などでは自分から話かけないタイプですか?
話しかけようとはするんですが、これで大丈夫かな?と思ったりしちゃいます(笑)もう少し距離を縮められたらいいなと思うことが多いです。
ーー色々と考えちゃうタイプ
撮影に入る前が1番不安なんですが、あのシーンができなかったらどうしようとか、そういう心配もすごくします。
ーーでは、どちらかと言うと心配性?
はい。でも多めに心配しておいて、撮影に入ってみたら、「あれ?いけるぞ?」と思えるのが大体セットになっていて、今は心配はしていても撮影に入ってしまえば最後まで乗り切れます。
ーー石橋を叩いて渡るタイプと言われてきたりしましたか?
石橋はあまり叩かないんです。状態はよく見るけど行くと決めたらもう行っちゃいます。
ーー例えばバンジージャンプやってくださいと言われたとすると・・
また別の怖さがあるのでそれは無理ですね(笑)でもお仕事で虫を触るとかであれば・・いくしかないな、と腹をくくります。
ーー(笑)友達からはどういう性格だと言われますか?
人に迷惑をかけないマイペースと言われます(笑)
ーー1人でいるのが好きだったりするんですか?
そうですね。友達といるのも好きです。同い年の友達といるときはキャピキャピしていますね。
K-POPは日常の一部、日プ女子最終回はリアルタイムで
ーー最近流行でもありますが推し活をしてみたりなどもあるんですか?
K-POPがすごく好きなんです。女の子のグループが好きなんですが、ライブに行ったりもします。
ーーライブでは、じっと見るタイプというわけではなく?
とにかく楽しみます(笑)うちわも持っていきます。
ーーちなみにどなたが推しですか?
LE SSERAFIM、NewJeans、TWICE・・IVEも好きです。可愛いくて憧れます。可愛いし綺麗だし、自分もこういう風になりたいという気持ちから好きになったんだと思います。
ーー今は俳優業ですが、歌やダンスをやってみたい気持ちもありますか?
昔は思っていました。今も真似してみたりします。友達とカラオケで歌ってみたり。
ーー推し活は熱心な方なんですね。
熱心だと思いますね。中学生くらいから好きで、もう日常の一部です。推し活と言っていいのか、息をするように動画を見る、というような感じです(笑)オーディション番組もよく見ていて『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』も見ていました。山本すずさんが好きで、最終回はTBSで生放送していたので大学の友達と家で見たりもしました。
ーー推し活をしている中で感じたことなどはありますか?
やっぱり推しは推せる時には推せ、ですよね。本当に思います。K-POPだといつ日本に来てくれるかも分からないし、やっぱりライブは行っておいた方がいいんだなと考えるようになりました。
ーーたしかにそれはありますよね。
私、KARAがすごく好きで、最近、日本で9年ぶりぐらいのライブがあったんです。
ーー “KARASIA”と言うんですっけ?SNSでも話題を見かけました(KARA THE 5th JAPAN TOUR 2024 “KARASIA”)
そう。ライブはもう行けないのかなと思っていたので、 絶対ここで行かなきゃ!と思って行きました。KARAがここまで頑張ってきてくれて本当によかったと思えましたし、また自分も頑張ろうと思えるきっかけにもなりました。
ーー川床さん自身も表に出る職業ですが、ステージを見ていかがでしたか?
KARAのライブは小学生の時に初めて連れて行ってもらったんですが、どうやったらこのステージに立てるんだろうと思ったんです。違った形ではあるけど、ステージに立つような機会もあって、いつの間にか自分も夢を叶えてたんだとすごく感慨深かったですね。
趣味は読書や“物件探し”?
ーー他にも趣味などはありますか?
趣味は本当色々あるんですが、本を読んだり、編み物をしたりします。最近はヨガを始めたのでかなりハマっています。あと、物件探しとか。
ーー物件探しですか?間取りをチェックしたり?
そうですね。やっぱり東京は縦長の物件が多いので・・
ーーそうなんですね(笑)
1人暮らしとして考えるとやっぱり多いんです(笑)最近は良い引っ越し先がないかとずっと探しています。
ーーなるほど、引っ越しの予定があるんですね。
間取りを見るのが好きなので(笑)引っ越す予定がない時も見ています。
ーー(笑)理想の間取りなんかもあるんですか?
料理も好きなのでコンロの状態は気になりますね。でも、インテリア好きみたいなことではなくて、ただWEBサイトを見るのがすごく好きです。
ーー編み物も趣味なんですよね。これは冬に?
そうですね。時期ごとに趣味がまわっている感じなんです。K-POPはベースにありつつ、編み物ブームが2ヶ月続いた後に本をすごく読んだり。
ーーどういったものを読むんですか?
今年はずっとエッセイで、益田ミリさんの絵がすごく好きで読んでいます。今までは小説ばかりだったんですが、こんなに自分の思っていることをさらけ出していいんだと驚きでした。
ーー内容に共感するんですか?
共感が1番ですね。面白いというより、こういう風に考えていいんだと思わせてくれるんです。インタビューもそうですが、語彙を増やさないと自分が思っていることを的確に表現できないので、そういった意味でも読書は大事。
ーーでは将来、自分のエッセイを書く可能性もありますか?
エッセイは書きたいですね。日常的なこと。
今後の川床明日香
ーー自分の道としては俳優1本ですか?
そうですね。でも、ナレーション番組を務めさせていただいていたりとか、 ラジオ(NHK FM「サカナクション・山口一郎 〜Night FishingRadio〜」レギュラー)も始まったので、お芝居だけではなくて色んな種類のお仕事をやっていきたいです。
ーー今だとK-POPが好きな俳優さんがバラエティで語るみたいな企画もありますよね?
そういうのは楽しそうだし、やってみたいなと思います。
ーー女優としてはどんな役をしてみたいですか?
どんな役かというよりも、今はお芝居が上手になりたい欲がすごく強いんです。そのためにどういうことをやっていけばいいのかを考えるのが楽しいですね。
ーー具体的に今やっていることはありますか?
発声のレッスンは定期的に受けているんですが、やはり声に幅があることによって役にも幅を持たせられると思うので、そこはもうちょっと磨いていけたらいいかなと思っています。
ーーキャリアを積んでいく中で、俳優としての感じ方の変化などはありましたか?
始めた頃は人生経験が浅かったからか想像力に乏しかった感覚はあるんです。でも、少しですが年を重ねて、考えられることが広がったと思います。取り組み方も作品を重ねるにつれて幅が広がりましたね。
ーーそれも踏まえつつ、10年後の自分はどういう風になっていると思いますか?
今、この仕事が楽しいし好きだなと感じているので、 10年後もお芝居が好きであってほしいですね。その頃も楽しんでいてほしいという思いはあります。でも、多分その頃にはお母さん役を演じているんじゃないかな?と思います。
ーーそれでは最後にファンの皆さんへのメッセージもいただけますか?
『nicola』(ニコラ、新潮社)の時から応援してくださっている方が本当に多いですし、サカナクションのファンの方が見てくださることもあるので、応援してくださる方たちが喜んでもらえる作品に出会えるように頑張りたいと思います!
写真・文:なんぶひとし
▼川床明日香Instagram
https://www.instagram.com/asuka_tokotoko/