橋本環奈が演じる平成元年生まれのヒロイン・米田結が高校時代に“ギャル文化”と出会い、やがて栄養士として人の心と未来を結んでいくという“平成青春グラフィティ”、連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。結の姉、米田歩(仲里依紗/幼少期・高松咲希)の親友・渡辺真紀が阪神・淡路大震災にて亡くなってしまうという展開も話題となりました。
今回は、そんな渡辺真紀を好演し、注目の集まる大島美優にインタビュー。
デビューのきっかけとなった少女漫画雑誌「ちゃお」の専属モデル「ちゃおガール」について、演技にかける思い、そして中学3年生の今について語っていただきました。
デビューのきっかけは大好きなまいた菜穂先生とのお茶会??
ーーまずは芸能活動を始めたきっかけから教えてください。
まだ自分の中で「お芝居」という意識がない小さい頃から1人芝居をするのが好きでした。その後、小学3年生の時に「ちゃお」の専属モデル、「ちゃおガール」のオーディションがあることを母に教えてもらいました。ファイナリストに残ったら、大好きなまいた菜穂先生とお茶会ができるという特典があることを知って、“これは絶対にファイナリストに残りたい!”と思って応募しました。最終的に準グランプリをいただいて、アミューズに所属したのが芸能活動のスタートです。
ーーオーディションの時は何か準備もしましたか?
(ファイナルは)公開オーディションなのですが、まずはダンス審査のダンスを覚えて、自己PRもすごく考えて、特技は変顔をしました。
ーー変顔だったんですね(笑)
はい(笑)開脚した後に変顔をしました。
ーーステージではどんな気持ちだったんですか?緊張とか?
緊張はあまりしなかったですね!変顔を見られるのもそんなに恥ずかしさはなくて、お客さんたちがすごく笑ってくれたので嬉しかったです。
ーー反応にも満足したんですね。では、その後、まいた菜穂先生ともお会いになって?
はい。お会いするだけでもとても幸せなのに、お話もさせていただいてサイン入りの色紙もいただけて、夢みたいな時間でした。それからは何度か「ちゃお」の撮影にも来てくださり、ちゃおガールになれてよかったと改めて思いました。
ーーその後、お芝居のお仕事をやっていくようになるんですか?
はい、そうですね。事務所に所属して割とすぐにオーディションを受けさせていただき、3か月後には最初のお芝居の仕事が決まり、そこからずっとお芝居をやっています。
ーーそれでは俳優のお仕事は天職というか、本当に楽しくやられているんですね。とはいえ演技では、楽しい以外の感情を演じる時もあるかと思います。
もちろん作品によって「楽しい」感情だけではない別の感情を演じるときもありますが、色々な感情を自分でも感じながら演じています。それも含めてお芝居が楽しいと思えるので、やっぱりお芝居はやめられないって思います。
ーー小さい頃にやっていた一人芝居では、そこまでのことはないですよね。
小さい頃は、自分で演じるお話を作るのが楽しかったのだと思います。今は台本を読み解いて、読み解いたことをどうやって今の自分が表現できるかを考えるのが楽しいです。
ーー難しく感じることもあるんですか?
他の役者さんを見たときに、私がやったらあんなに自然にはならないだろうな…と思うこともあります。鍛えたいと思いながら、とりあえず今の自分にできることはなんだろうと考えています。
「おむすび」渡辺真紀に感じて欲しいこと
ーーそんな中で、今回は連続テレビ小説「おむすび」で渡辺真紀を演じました。台本を読んだ時の感想などはいかがでしたか?
ADのときからこの役(真紀)が大好きだったのですが、渡辺真紀役として出演が決まり、台本を読んでいくと、この作品に出てくる人たちみんな大好きになっちゃいました。登場人物皆さんが魅力的な人物だと思いました。
ーー平成ギャル姿にもなりましたよね。
自分ではないみたいでした。髪型もメイクも服装も今の私と全然違っていて、なかなか経験することはない貴重な機会だったので嬉しかったです。付け爪がすごく長くて驚いたのですが、実際にその爪で生活されているギャルの方ともお話させていただいたり、すごく刺激になりました。
ーー少し前からですが、Y2Kなどレトロなイメージも流行っていましたし、ある程度は知っていましたか?
ルーズソックスやミニスカートのイメージしかなかったので、自分でも色々調べました。
ーー「渡辺真紀」という役に関して、どんな役だと思いますか?また印象に残っているシーンはありますか?
真紀はワクワクした気持ちやキラキラした感情をたくさん持ってる女の子です。そういうことを語るシーンがあるのですが、真紀がその時どんな気持ちでいたのかを是非観て感じていただけると嬉しいです。
今は頑張り時!普段の姿は?
ーーそれでは大島さんについても教えていただけますか?
すごくポジティブだと思います!どうしても前向きになれない時ももちろんありますが、そういう自分のままでも大丈夫だよって、ネガティブを認められるポジティブだと思っています。
ーーネガティブになった時の対処法もありますか?
そういう気持ちになった時に限らず音楽にずっと支えてもらっています。私はBUMP OF CHICKENさんが大好きで、さっきのネガティブを認める考え方も彼らの音楽に教えてもらって、辛い時もBUMP OF CHICKENの曲を聴いて支えてもらっています。
ーーそれでは趣味というと。
音楽もそうなのですが、本を読んだり、映画を観たり、その3つですかね。
ーー放課後はどのように過ごしていますか?
今は中学3年生の受験勉強の期間なので、学校から帰ったら塾に行って勉強して、帰ったら寝る準備をして寝る・・みたいな感じです。塾と家と学校からお仕事に行く時もありますが、今は頑張り時だと思っています!
ーー確かに9月、10月からは頑張り時ですよね。
でも、1人だったら遊びに行ってしまいそうなので、勉強せざるを得ないように頑張って塾に行っています(笑)
ーー受験期間に入る前の放課後はいかがでしたか?
下校途中にみんなでお話したり、どこかに遊びに行くというよりは友達と会話している時間が長かったと思います。それより前の小学5、6年生の頃だと、毎日ダッシュで家に帰って近くの公園に集合して鬼ごっこ3時間とかもしていました(笑)
先輩ちゃおガールとして、並木彩華との思い出も
ーー大島さんはそういった元気に走り回るイメージもありますね。中学3年生となると、ちゃおガールとしては先輩ですが、後輩ちゃおガールについてはどう思われますか?
みんな当時の私よりもすごくしっかりしていると思います! 後輩のみんなは敬語もきちんと使えて、さすがだなって思います。
ーーちゃおガール同士での交流もありますか?
2人ずつで撮影することが多いので、よく一緒になる子とはすごく仲良くなれます。
ーー後輩にはアドバイスをしたりも?
みんな出来ちゃうので私がアドバイスすることは特にないのですが、挨拶など私が先輩方に教えていただいたことは伝えています。
ーー自分が教えてもらった記憶に残ってることはありますか?
並木彩華ちゃんとは1番一緒に撮影をすることが多かったので、編集部の方や大人の方との接し方を見て勉強させてもらいました。
ーー並木さんとの思い出はありますか?
振り返ると自分でも生意気でやんちゃな小学生だったと思うのですが、それを怒ったりせず優しく接してくれました。お芝居のレッスンで一緒になることも多かったのですが、振る舞いから全てが学びになる先輩だなと思います。
今後の目標は?大河ドラマ&高校サッカーの応援マネージャー
ーー中学校卒業の節目として、何か感じていることはありますか?
仲良くしているメンバーがいるのですが、 高校はみんなバラバラになってしまうと思うので、色々なことが変わる時なんだと思います。お仕事の面だと役の幅が増えると思うので、それも楽しみです。
ーー高校生になった自分を想像して、やってみたい役はありますか?
大河ドラマや時代劇に挑戦したいです。
ーー今回は「おむすび」では平成体験もしましたけど、例えば平安とか?
はい。そういう昔の日本を描く作品に出演したいです。あと、高校生になったら高校サッカーの応援マネージャーをやりたいです!兄がいるのですが、兄と父がサッカーが大好きなので、やれたらいいなって思います。
ーー選手にインタビューなど、ちゃおで学んだ技術が・・
はい、活かせると嬉しいです!
ーーリフティングチャレンジなどもありそうですが。
実は運動神経があまりよくなくて。
ーーお兄さんに教えてもらわないとですね。最後に俳優としての目標も教えてください。
俳優としては作品が終わってからも皆さんの心の中で、私の演じたキャラクターが生き続けられるようなお芝居ができる俳優になりたいです。
写真・文:なんぶひとし
■大島 美優 公式Instagram
https://www.instagram.com/miyu_oshima.official/