4月7日から全国公開される映画『人狼ゲーム インフェルノ』。ドラマ『人狼ゲーム ロストエデン』から続く完結編として、そのストーリー性やキャストたちの演技などが話題となっています。
今回は雑誌「non-no」専属モデルとしても活躍中の主役・野々山紘美を演じる武田玲奈さんに、映画についてや、演技、キャストたちとの交流などお話をうかがってきました。
──本日はよろしくお願いします。まずは主演が決まった時の気持ちを教えていただけますか?
このシリーズは元々知っていたので、長いシリーズの7代目に選ばれたのが素直にすごく嬉しい気持ちと、ストーリー自体はけっこうハードな内容だったで私につとまるのかな?という不安がありました。
──緊迫した場面が続きますが、監督から役に対して何か指示などありましたか?
私が演じる野々山紘美は最初、正義感が強くて、みんなでゲームを止めようという役だったんですが、ストーリーの展開から最終的にはシンプルな生き方になったらいいね、と。ただ自分が生きるためだけに、みたいな。
──武田さんご自身の感覚ではそういう選択はどのように感じますか?
私ですか?んー、私もそうなるんじゃないかな?と思います。でも、どちらを選んだにせよ、怖いですよね。死にたくはないです。
──普段は「人狼ゲーム」自体はやられますか?
時々します。キャストのみんなでもやりましたけど、人狼側になることが多かったですね。
──プレイヤーとしては強い方でしたか?
わりと強い方だと思います。上手に演じながら。
──そこでも女優として。では、ドラマから引き続き二回戦目へとつながっていくわけですが、演技とはいえ内容が内容だけに、この連続は精神的にも厳しい状況だったと思います。その点についてはいかがでしょうか?
結構厳かったですね。映画の時はストーリーの進行に合わせて撮影する日もあって、朝に死体を見つけて、夜に(処刑する人物を決める)投票をして、そして襲撃があるというサイクルがリアルでした。
──とすると、心境的にもかなりリンクするというか。
そうですね。人を殺すのも辛いし、投票でこんなに体力使うのに、次の朝はケロっとしてるみたいな。紘美自身は、かなり精神的にきてるんじゃないかなと思います。
──撮影は合宿のような環境で行われたと聞きました。
そうですね、みんなで。撮影が終わると集まって、そこで「人狼ゲーム」もしました(笑)
──さきほどもおうかがいしましたが、ゲームの展開としてはいかがだったんでしょう?
んー、ルナ(上野優華)は怖い(笑)役と合ってる感じですかね?人狼ゲーム以外にも、大富豪を携帯でやってました。
──楽しく過ごしていらしたんですね。キャストのみなさんとは同世代ですし、色々と打ち解けられそうです。
すごく長い期間、ドラマも合わせて一カ月半くらいですかね?いっしょにいたので。
──なるほど、では武田さんの今回の役は生徒会長ですが、ご自身としては普段もそういったタイプでしょうか?
全然です。ムードメーカー的な子と一緒にいる子、みたいな感じです。役としては中学や高校の学級委員の人を思い出しながら演じた部分もありますね。
──では、登場人物で自分に近いキャラクターは?
誰だろうなぁ。みんな変わっているので(笑)
──(笑)変わっていますよね。小倉優香さんが演じられる向亜利沙のように恋愛に突っ走っていく感じもないですか?
さすがにここまでヒステリックな感じではないですね(笑)かといって、ルナっぽくも無いですし。
──状況がまた特殊ですしね。それでは、映画の中でここは辛かったといったシーンなどはありますか?
シーンというか、ハッピーな映画ではないので、ひたすら辛いシーンを演じていて、だんだん自分も辛くなってきました。でも、そういう意味では役とシンクロはしていけたので。
──監督の演出に関してはいかがですか?
現実離れしてる設定なので、できるだけリアルにやっていきたいということでした。実は投票のシーンは自由にやらせてもらっていて、話し合いつつ、アドリブ入れつつ。誰に投票するかも決めてなかったんですよ。
──え?そうなんですか?
最終的な結果だけは決めてあって、他はそこで実際自分が思った人に。
──なるほど、それで感情の動きにも、かなりリアリティあるわけですね。では、そういう中でですが、この作品のテーマはどこにあると思いますか?
監督とも話していたんですけど、人間の汚い部分というだけではなくて、強く生きていく女性は美しいみたいな。正解かは分からないんですが。
──それでは極限状態を観せる演技でもありますが、この撮影で学んだことなどはありますか?
集中の仕方などはこの撮影で学べました。役とシンクロしたできたかな?と思う瞬間もありました。
──役者として、たくさん得るものもあったと。演技はスタートがかかってスイッチが入るタイプですか?
そうですね。撮影の瞬間というわけではないですが、現場に入って切り替えるタイプです。それでも今回はかなりシンクロできたかなと思います。
──シンクロしているような時、自分はどこにあると感じますか?
んー、自分は忘れてるかな。その時間は、というだけです。周りはずっと集中してる子とか色々いて、人それぞれなんだなって思いました。ただ今回の演技は、この一カ月半集中してたからこそできた部分もあると思います。
──たしかに映像を見るとその緊張感は感じられます。では、その経験も経てこれからはどうなっていきたいなどあるでしょうか?
女優のお仕事も好きですし、モデルのお仕事も好きなので、両方やっていけたらなと思っています。
──本日はありがとうございました。
映画『人狼ゲーム インフェルノ』は4月7日から全国公開。武田玲奈、小倉優香、上野優華が演じる友情・恋愛が絡み合う本格的な心理戦は一見の価値ありとなっています。
■武田玲奈プロフィール
1997年7月27日生まれ。福島県出身。
Popteenレギュラーモデルを経て、現在はnon-no専属モデルとして活躍中。2015年映画『暗殺教室』にて女優デビューを果たすと、テレビドラマ、映画と女優としても活動の幅を広げている。
桜庭ななみ、土屋太鳳などを輩出。本格派女優の登竜門として高い注目を集め、原作小説&コミカライズがシリーズ累計110万部突破。超人気シリーズとなった「人狼ゲーム」の新章が完成した。今作の主演は、大ブレイク中の武田玲奈。映画『暗殺教室』、『ポエトリーエンジェル』やドラマ「マジで航海してます。」、NOVAのCMに出演するなど多数のメディアで絶大な人気を誇る20歳がシリーズ史上最も緊迫した演技を魅せた。共演には、グラビアクィーンとして大注目の小倉優香、『トモダチゲーム』の上野優華、人気グループBOYS AND MENから水野勝・吉原雅斗・平松賢人など注目の若手俳優の10名が、残虐な頭脳戦デスゲームに参加。友情と裏切り、想像を絶する試練…。旬のキャストによる、命懸けのデスゲームが幕を開ける!
キャスト:
武田玲奈
小倉優香 上野優華 松本享恭 時人
平松賢人 都丸紗也華 貴志晃平 吉原雅斗 海田朱音
水野勝/足立 理/加藤虎ノ介
スタッフ:
原作:川上亮
製作総指揮:吉田尚剛
企画:永森裕二
プロデューサー:岩淵規
脚本:川上亮/綾部真弥
監督:綾部真弥
撮影:伊藤麻樹 照明:尾下栄治 録音:長部彰/甲斐田哲也 美術:中谷暢宏 衣装:岡本佳子 メイク:柳原まみ 劇伴:ペイズリィ8 沢田ヒロユキ 制作担当:田中清孝 助監督:田口桂 編集:岩切裕一 カラリスト:今塚誠 主題歌:『砂時計』(AMG MUSIC) 作詞・作曲:坂本英三 歌唱:海田朱音 ポスプロ:キュー・テック
制作プロダクション:メディアンド
企画:AMGエンタテインメント
配給:AMGエンタテインメント/スターキャット 2018年/HD・DCP/日本/約95分/R15+
(C)2018「人狼ゲーム」製作委員会