アイドルグループ『ゑんら(読み:えんら)』が、2019年4月24日に新シングル「妖怪ディスコ」をリリース。
ゑんらは木乃伊みさと(みいら みさと)さん、滝口ひかりさん・滝口きららさん姉妹による完全セルフプロデュースユニットとして2018年に結成し、運営スタッフやプロデューサーを付けず、楽曲制作からイベントのブッキングまでメンバー独自で行なっています。
今回リリースとなる「妖怪ディスコ」では発売より3か月後、7月24日までに累計1万枚売れなかったら解散という『ゑんら1万枚チャレンジ』を行っています。
そんな彼女たちに、結成から1周年を迎えたこれまでの活動についてや、またそれぞれの普段の姿についてお話をうかがってきました。話の流れから思わず禁酒・禁ポテト・禁お菓子の決意も?
■もくじ
・これまでの「ゑんら」
・楽しかった思い出&急遽決定!3つの願掛け
・3人のこれが好き!そしてこれから
写真:ナンブトモノリ
文:MIKAN編集部
これまでの「ゑんら」
──それではまず、ゑんらのコンセプトから教えていただいてもよろしいでしょうか。
木乃伊みさと(以下みさと):ゑんらっていうのはそもそも煙々羅(ゑんゑんら)という煙の妖怪から取っていて、私たちも煙のように自由自在に、1つのところにとらわれないというのをコンセプトにしています。
──みなさんの姿はテレビやグラビアなどでもお見かけしますが、音楽だけではない幅の広さを持っていますよね。
滝口ひかり(以下ひかり):1月には私たちが主催で「ゑんら絵巻『私を地獄に連れてって。』」という舞台も行いましたし、色んなことをやっていこうと。
──ビジュアルは和のテイストだと思うんですが、セルフプロデュースだと、そういった部分は3人で決めていくんですか?
みさと:骨組みは私が決めましたね。
──どのようにして和や妖怪のようなイメージにたどり着いたんでしょうか?
みさと:元々好きだったというのはありますし、他にないというところで印象にも残るかなと思いました。でも、曲などもそうですが、ものすごく和にこだわっているという訳でもないので、やっぱり色んな顔を見せていきたいと思っていますね。
──クリエイティブに関してはみさとさんが担当していく形ですか?
みさと:でも、みんなでやっていければいいと思っています。最近はきららが作詞をやり始めたり。
滝口きらら(以下きらら):元々、移動の電車などで思っていることをメモに書いていたんです。そもそもはストレス発散みたいに自分の想いをのせる形で歌詞とかではなく書いていたんですけど、セルフプロデュースなので、自分の歌詞も作れるのかなと思って。今回の「妖怪ディスコ」に収録の『つぼみ』も作詞しました。
──それでは、音楽、デザインなどはどのような過程で作られていくんでしょうか?
きらら:デザインに関しては方向性もみさみさ(みさと)がだいたい決めていて、写真だと撮ってからの判断を3人でする感じですね。
──カメラマンはSNSなどやられている方も多いですが、そこから見つけていくこともありますか?
みさと:あります。衣装は直接相談したこともありました。
──作曲家についても、普段から探されていたり?
みさと:一緒に成長できる方とか、そういうことを思って探しています。
きらら:みさみさからは、今どういう曲が流行っているかなど聞きますね。K-POPの分かりやすい振り付けということを取り入れて『迷い地縛霊』は作ってみたりしました。
──では、クリエイティブはみさとさんがメインだとは思うんですが、それぞれの担当などあるんですか?
ひかり:役割でいうと、みさとさんがクリエイター、私が運営、きららがおにぎり・パンの買い出しですね。
一同:(笑)
きらら:そういう役割なんです…(笑)
ひかり:一応、クリエイター、運営、パシリみたいなのは言ってるんですけど、きららは印刷とかやってくれたりします。
きらら:2人が忙しいのもあって、わたしも1年経ってやれることも増えてきたので積極的にやっていこうかなと。
──活動当初は3人で初めてのことばかりだったと思うんですが、いかがでしたか?
きらら:正直分かんなかったですね。
みさと:準備はしてたつもりだったんですけど、全然足りてなくて。
きらら:運営の部分はひかりちゃんがやってくれるんですけど、パンクしそうになってダブルブッキングになりそうになったり。
ひかり:その時はまだ演者という立場での意識がなかったので、スケジュール帳もつけるクセがなくて、途中からアプリを活用しはじめました。最初は頭だけで整理していて、まずいと気づきましたね。
──アイドルとしての活動だと日々忙しいですし、1日に何公演もあったり、その合間にはリハーサルもありますしね。
きらら:準備の時間も計算すると大変だよね。
みさと:遠征は大変。出発から計算して、到着が何時で、リハーサルが何時で、とか。
ひかり:今までは集合時間を教えられて向かっているだけだったんです。時間を逆算してみたら、夜行バスで帰らなきゃみたいな日もあって。
みさと:大変だったよね。
ひかり:主催者の方が日帰りのタイムテーブルを組んでくれたはいたんですけど、あらためて考えてみたら夜行バスしかなくて。大阪から東京まで。
きらら:でも、それをやったおかげで遠征してくれるファンの方の気持ちが分かるようになりました。ありがとうって思います。
──役割の分担ということで、ひかりさんだけ早く行くということも無いんですね。
みさと:みんなで行っちゃうよね。
きらら:でも、みんなで集まって早く行くのも楽しかったりします。
ひかり:ほんとかよ(笑)
きらら:その時は辛いけど、後で話す時とか(笑)
ひかり:あの時ヤバかったよねって言い合うのは楽しい。
──今までで1番印象に残っている辛かったことは何ですか?
きらら:私は『心中ミッドナイト遊園』のMVの撮影が寒くて、めちゃくちゃ辛かったですね。
ひかり:衣装も着物一枚で。
みさと:ほぼ裸みたいな状態。2時間くらい外で正座していて。
きらら:今思うと面白いですけど、その時はきつかったですね。
みさと:どんなに寒くてもあの日に比べたらマシです。
──撮影の瞬間だけ、その格好ではあるんですよね?
みさと:でもコートとか羽織っても暖かくないんですよ(笑)
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