元「さくら学院」の新谷ゆづみ、日髙麻鈴がW主演した、『さよならくちびる』の塩田明彦監督の最新作『麻希のいる世界』が2022年1月29日(土)より、渋谷ユーロスペース、新宿武蔵野館ほかにて公開。
重い持病を抱え、ただ“生きていること”だけを求められて生きてきた高校2年生の由希(新谷ゆづみ)は、ある日、海岸で麻希(日髙麻鈴)という同年代の少女と運命的に出会う。
今回、蜜柑通信では日髙麻鈴さんとともに、本作にて堂々と主演を務める新谷さんにインタビュー。
作品で見せる表情とは違った等身大の素顔、また、「さくら学院」(学校生活とクラブ活動をテーマにした成長期限定ユニット、2016年~2019年まで在籍)卒業から現在までの期間についてなどお話をおうかがいしました。
新谷ゆづみってどういうタイプ?
──本日はよろしくお願いします。まずは自己紹介からよろしいでしょうか?
新谷ゆづみ、和歌山県出身の高校3年生の18歳です。
──まだ高校生ということで、学校のお友達などからはどういう性格と言われますか?
「いつもニコニコしてるよね?」と言われます(笑)でも私は人見知りでもあるので、会う人によって意見は分かれるかも?
──率先して笑わせたりしますか?
どちらかと言うと見守りながら笑ってるタイプですね。授業中に手を挙げて発表するタイプではなくて…あ、高校3年間では発表したことがないかも(笑)自己主張はあまりしない方ですね。
──一歩引いてみんなを観察しているタイプ?
あー、そういえばけっこう見てますね(笑)ちょっとした目線とか仕草とか、今何考えてるのかな?って想像するのは好きかも知れません。自然とそうなっちゃうかな。
──どんどん前へというタイプではないんですね。
最近、見つけた気になるもの
──今、気になっていることなどはありますか?
新しく好きかもっていうものを見つけまして…爬虫類。
──お、爬虫類。
出会いは学校の文化祭なんですけど。理科部の展示があって、ヒョウモントカゲモドキ?
──最近、よく名前を聞きます。
それを初めて見て「なんてカワイイんだ!」って(笑)衝撃がすごくて、今まで爬虫類に興味を持ったことがなかったんですけど、最近といえばコレですね。
──どんな種類の爬虫類もカワイイと思うんですか?
爬虫類専門店にも行ってみたんですけど、どれを見てもカワイくて、好きなことに気付きました。
──いい出会いを果たしたんですね。ほかに、例えば家にいることも多くなったと思いますが、何かやるようになったことはありますか?
お腹から冷えちゃダメみたいなことを聞いてから、温かい飲み物を飲むようにしています。とにかく代謝をよくするように心がけていますね。
さくら学院卒業からの一年
──さくら学院卒業からの流れもおうかがいしていきたいんですけど、卒業後一年くらいはどんな感じだったんですか?
卒業後はお芝居をしていきたいという大きなイメージはあったんですけど、今ほど明確ではなかったですね。
──さくら学院では歌やダンスもやってきました。
3年間でダンスの魅力に気付いてすごく好きだったんですけど、やっぱりお芝居という形に。
──高校入学などもあり、大きく変化したタイミングだと思います。どういう風に過ごしていましたか?
このタイミングで上京してきたので、とにかく色んなことを吸収しなきゃと思って、色んな映画を観たり、レッスンやワークショップにも参加して、1年は学んで過ごしました。1つオーディションを受けるだけでも得るものがあるので、知識を増やしていくような期間でもありましたね。
──そこから女優として様々に役もこなしてきました。今回の映画では初主演ということで、感覚が違うこともあるんですか?
主演だからということで、ガラッと何かが変わるということはないです。でも、そういった役をいただいたことはすごく嬉しかったので、また新たにがんばっていこうという気持ちにはなりました。
W主演・日髙麻鈴との関係
──今回の映画『麻希のいる世界』では同じくさくら学院で活動を共にしていた日髙さんがW主演ですが、相談はされたりしましたか?
しました。プライベートで日常のことも話しますし、作品についても話しています。
──一緒に同じ道を歩んでいるような間柄の2人だと思えるんですが、やっぱり深く話し込むようなこともあるんですか?
あります。将来のこととか「どうなるんだろうね?」って。
──例えば10年後のことを話したり?
しますね!そのくらい先だと結婚しているのか、していないのか、とか。私はしなそうって言われるんですよね(笑)そういう先の見えない話をするのが楽しいです。おばあちゃんになったら田舎でゆったり暮らしたい、とか。
──(笑)今回の映画についてはどんな相談を?
したんですけど、深い部分はあまり話さない方がいいんじゃないかと思って、話しすぎないようにしていました。シーンごとのやり取り自体は話し合って監督に確認したり。
映画『麻希のいる世界』で感じたこと
──完成した映画を観て感じたことはありますか?
自分が演じてるからということではなくて、作品として感じることはたくさんありました。激しい愛の形というか、複雑ではあるんですけど、底の方で燃える愛を感じました。
──新谷さんと共通点のようにも感じますね。
そうかも知れないです。そうであればいいな。
──それでは、最後にこれからの新谷さんについて、何か考えていることなどありますか?
人との出会いがすごく楽しみなんです。まだ18年しか生きてないし、私の知らない世界観や価値観を持った人がたくさんいるじゃないですか?その人たちとより多く作品を通しても出会いたいなって思います。
──爬虫類を飼うほかにも、お仕事以外でこれからやってみたいことってありますか?例えば旅行とか。
旅行いきたいです!海外に行ったことがないので、旅行いいですね。アジア行きたいです。タイとかまずは近場から?
──東南アジア方面だとアンコール・ワットなんかもありますよね。遺跡にも興味があったり?
そういう番組を観るのはすごい好きです!世界遺産めぐりたいですね。そういうものに惹かれるのは、和歌山県で自然に囲まれて育ったのも大きいのかもしれないです。自然の中で、良い空気を吸いに行きたい。
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映画『麻希のいる世界』は、2022年1月29日(土)より、渋谷ユーロスペース、新宿武蔵野館ほかにて公開。
シリアスに語られるストーリーの中、堂々と主演を務める新谷ゆづみさん、日髙麻鈴さん、両名の演技にも注目です。
写真・文:なんぶひとし
新谷ゆづみ・公式Link
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映画『麻希のいる世界』公式サイト
https://makinoirusekai.com/