毎年春秋に開催している「箱根スイーツコレクション」。今回でなんと20回目を迎え、さらにおいしく、そして心暖かいおもてなしで私たちを楽しませてくれます。参加店舗は37店となり、和・洋や観光エリアにあわせて、目指す店舗を選ぶのも楽しい時間。
なるべく多くの店舗を巡るもよし、のんびりと箱根の空気を味わいながら気になる店舗を選ぶのもよし、開催期間の2017年9月1日(金)~11月12日(日)の間、それぞれのセンスで箱根を満喫できます。
今回は現役JDアイドル「彼女のサーブ」ことあおぎちゃん(ぎーちゃん)を連れて、「箱根 “和” スイーツコレクション」の旅に出発。
■箱根スイーツコレクション2017秋
期間:2017年9月1日(金)~11月12日(日)
場所:箱根エリア37店舗
WEB:https://www.hakone-sweets.com/
集合は新宿駅に9:00。小田急線急行に乗り込むと、一行は少し眠気まなこで旅のしおりをめくりつつ、あれやこれやとのんびり相談します。ぎーちゃんは大の甘酒好きということで、今回の目当ては「甘酒茶屋」さん。しかし、嬉しそうに話す窓の外は大粒の雨…。
談笑しつつも不安な表情を隠し切れないまま、約1時間半で小田原駅に到着しました。電車を選べば乗り換えもなく、電車賃も874円~と東京からの小旅行には最適すぎる場所に軽い感動。
小田原からは一枚で箱根エリア一帯おおよその交通機関を乗り降り自由な「箱根フリーパス」を使用し、テーマーパーク気分でとても便利でした。
箱根フリーパス詳細:http://www.hakonenavi.jp/ticket/before/hakonefree01/ab_hakonefree01/
■豆乳ヨーグルトババロア
(ミニ玉だれ豆腐とぐいのみ豆乳付)
価格:550円
※1日限定30皿
※テイクアウトは豆乳ヨーグルトババロアのみ 500円
<店舗情報>
場所: 豆腐処 萩野 (箱根登山線「箱根湯本駅」下車)
営業:8:00-18:00(LO:17:30) 定休日水曜
WEB:http://www.hagino-tofu.com/
箱根湯本・小田原
小田原駅から箱根登山線で箱根湯本駅に到着すると、雨も小降りで一安心。まずは1件目の目的地「豆腐処 萩野」に向かいます。
駅前のにぎわうおみやげ屋の通りを抜け、川を越えると、旅館の並ぶしっぽりした雰囲気のいい一角に「豆腐処 萩野」さんはありました。
木綿豆腐やごま豆腐なども並ぶ、天然大豆100%使用の昔ながらの豆腐屋さんで、さっそく今回の「箱根スイーツコレクション2017秋」で用意されている『豆乳ヨーグルトババロア』(1日限定30皿)をリクエスト。
ミニ玉だれ豆腐にぐい飲み豆乳もセットで登場し、うれしそうなぎーちゃん。まずはババロアの方を口にすると、不思議な味わいに驚きの表情浮かべます。
レアチーズケーキに近い風味とブルーベリーソースの甘みと酸味が絡み合い、そこはかと立ち上る豆腐感。口当たりのやさしい落ち着く癒しスイーツに日本らしさを感じつつ、豆乳、玉だれ豆腐も味わいました。
おみやげに一口がんもどき(10個入り)も購入し、なんだか健康的な気分になりつつ「箱根スイーツコレクション2017秋」最良のスタートを切ったような感じ。
意気揚々と続いては普通の箱根観光も、ということで、箱根ロープウェイ・箱根海賊船を目指し、登山電車へ乗り込みます。
時期を選べば紫陽花が美しいという電車に揺られ、約40分。
山を眺めつつ終着駅の強羅に到着すると、そこで我々を待ち受けていたのはロープウェイ・海賊船とも悪天候のために運行休止という現実でした。
とりあえず休憩ということでカフェへ入ると再び雨も降りはじめてきます。「この旅、どうなるかなぁ」そんな想いを胸に「箱根 “和” スイーツコレクション」の旅は後編へと続くのでした。
元箱根・箱根町
再び降り始める雨を横目にカフェでしばらく休憩していると、大勢の外国人観光客も来店し、時間も無いということもありその場を離れます。
強羅駅に戻り、とにかく次の目的地である元箱根港に向かうルートを探るべく案内所にて相談。箱根登山バスを乗り継いで行ける、ということでロープウェイを惜しみつつ強羅に別れを告げました。
登山バスでは登山道の激しい揺れの中、「豆腐処 萩野」さんで購入したがんもどきをほおばり気持ちを落ち着かせつつ、やがて元箱根港に到着です。
芦ノ湖からほど近い小高い丘にある「成川美術館」は山本丘人や平山郁夫などの所蔵作品もさることながら、庭園や芦ノ湖を見下ろす眺望も見どころの一つ。「箱根スイーツコレクション2017秋」に参加する「ティーラウンジ 季節風」さんからもその景色を楽しめるということでさっそくお邪魔しつつ、『抹茶セット 栗こがね』をいただきました。
■抹茶セット「栗こがね」
価格:1,080円
<店舗情報>
場所:成川美術館 ティーラウンジ 季節風
(箱根登山バス「元箱根港」下車、徒歩1分)
営業:10:00-16:30(LO16:15)定休日無休
※美術館への入館料が別途必要となります
WEB:http://www.narukawamuseum.co.jp/cafe/index.html
あいにく霧で絶景というわけにはいかないまでも、広がるパノラマにさきほどまでの少し落ちた気分も一瞬で吹き飛び笑顔の一行。
ご用意していただいた『抹茶セット 栗こがね』にぎーちゃんも「いいですか?」とウズウズした様子でさっそく口に運びます。
つぶし餡と栗餡のコンビネーションに渋皮栗の甘露煮と素材の風味と適度な甘さが豊かに口に広がるところに、いただく抹茶。美術館の落ち着いた雰囲気と目の前に広がる景色もあわせて、最高の瞬間が訪れました。
ぎーちゃんも「うん♪うん♪」と幸せそうな笑顔を見せ、庭園も見学。そこかしこに置かれた動物の像もユニークで、何よりやはり景色が素敵です。
旧街道
「ティーラウンジ 季節風」、「成川美術館」のみなさんにご挨拶をして別れを告げると、いよいよ最後の目的地であるぎーちゃんお待ちかねの「甘酒茶屋」へ。
再び箱根登山バスに乗り込み、江戸時代には天下の難所と言われた旧街道を進むとついに到着しました。
茅葺き屋根の情感あふれる店舗は今のご主人でなんと13代目とのこと。ご挨拶させていただくと非常にやわらかな物腰で丁寧に今回のスイーツである『お祝いづくし』(1日限定10皿)をご用意いただけました。
■お祝づくし
価格:700円
※1日限定10皿
※10:00~のご提供となります。
<店舗情報>
場所:甘酒茶屋 (箱根登山バス「甘酒茶屋」下車すぐ)
営業:7:00-17:30(LO17:00) 定休日無休
WEB:http://www.amasake-chaya.jp/
ぎーちゃんの目の輝きも増し、まずは紅い白玉から。「もっちもち!」と柔らかさと弾力のある歯ごたえに思わず声も大きくなりつつ笑顔もこぼれます。
そえられた黒蜜、鶯きな粉を両方試し、じっくり味わいつつ、さらに湯葉にも手を伸ばします。健康への願いを込めたという黒豆にも舌鼓を打ち、しっかりとした濃い茶の苦味で引き締め。甘さだけではなく素材の味も深く、知らず知らずゆっくりと味わってしまう逸品でした。
■甘酒
価格:400円
WEB:http://www.amasake-chaya.jp/
さらにぎーちゃんは待望の甘酒も注文。口にするや目を細め、足をばたつかせつつ満面の笑みを浮かべます。「家に常備したい」とつぶやくと、少し肌寒い山の気温に暖かい甘酒がしみる様子でゆっくり味わいました。ノンアルコール・砂糖不使用の米麹由来の自然な甘さは、体に馴染み、止め時が分からなくなるほど。
ぎーちゃんがおみやげとして口の中でふわっと広がる感覚がお気に入りの鶯きな粉を購入などしていると、箱根湯本行きバスの最終便17:10が到着。小田原には18:00少しというタイミングで、東京からの日帰り旅行としては完璧な仕上がりとなりました。
あおぎちゃんの旅の思い出 ~ 感想 ~
出発では雨が土砂降りで大丈夫かな?と思ったけど、到着したら晴れてきてテンションも上がって、最初の豆腐からもうおいしかったです。
箱根登山電車のどんどん登っていく感じも楽しかったし、特に成川美術館の入った瞬間の景色がすごく綺麗で感動しました。抹茶と『栗こがね』の自然な甘さも相性が良くて。晴れてると富士山なんかも見れたのかな?
一番楽しみにしていた「甘酒茶屋」はお店の雰囲気も良くて、人もすごく優しくて日本昔話みたいな気分になりました。白玉の想像以上のもちもち感。きな粉が口の中でふわっと広がってびっくりしました。湯葉は黒蜜がおすすめです。
甘酒はつぶつぶ感と甘すぎない感じが最高で、寒かったのもあってあったかさがホッとしました。ホットだけに。
箱根は初めてだったけど、意外とすぐ来れる場所でゆったりできるのが分かりました。今度はお母さんと温泉にも行ってのんびり過ごしてみたいなと思います!
おわりに
「箱根スイーツコレクション2017秋」は秋も深まりこれからが本格的な季節。泊りがけでゆったり過ごすのもいいし、都内からでは週末の混雑を避けつつ予算¥5000程度の平日プチ旅行にもおすすめ。また訪れた店舗数で賞品プレゼントのキャンペーンも実施されており、そちらにチャレンジするのもあり。
目的地などある場合は定休日や移動手段などしっかりチェック!雨にも注意!
とはいえハプニングもまた楽しく、秋の気持ちの良い時期を甘いスイーツと豊かな自然に囲まれながら過ごしてみてはいかがでしょうか。
■箱根スイーツコレクション2017秋
期間:2017年9月1日(金)~11月12日(日)
場所:箱根エリア37店舗
WEB:https://www.hakone-sweets.com/
■LINK
彼女のサーブ公式Twitter:https://twitter.com/herserves
おおまかな所要時間
■新宿ー箱根湯本
1時間45分
■箱根湯本ー強羅
36分
■強羅ー元箱根港
約25分
■元箱根港ー甘酒茶屋
約8分
■甘酒茶屋ー箱根湯本
約25分