2018年4月2日(月)、代々木アニメーション学院の入学式が行われ、学院プロデューサーをつとめる秋元康氏とつんく♂氏が登壇。これからアニメやゲームなどの業界を目指す若者たちにエールを送った。
入学式は小室哲哉からの激励メッセージなども紹介されると、二人が登場。「まず一歩踏み出す、これが一番大事だと思います。」と秋元氏は、成功は方法ではなく踏み出したか踏み出さないかが重要だと伝える。つんく♂氏は「日本の今後生まれていくコンテンツをつかさどるたまご達。」とテキストで伝えると、「ライバルが増えるわけで複雑。」とユーモアも見せる。
お互いのスタートのきっかけなどからは、「周りと違うことをやらない限り、前に進めない。」と秋元氏はつんく♂氏にバンドでの成功についてたずねる。つんく♂氏はメンバーとともにローンでバンド機材一式を購入し大阪城の公園にて無料の路上ライブを行っていたことから、中学生などなかなかイベントに参加できない若者の支持も得たことを話す。つんく♂氏がそういった無料ライブのさきがけだったことが他との違いだったと言うと、秋元氏もうなずき、秋元氏は高校生の放送作家として最年少だったことが一つの大きな違いだったと話した。
スターになる人物といった話題では秋元氏は「(スターになった人物は)普通の人たちに見える。」とし、会場の新入生たちに「自分はまさかそんな風になれないと思うことは違うよ。」と、自信をつけて欲しいことを話す。つんく♂氏は大きな夢を向かうことに反対する両親については、逆に「こっちが本気だったら一番最初に理解してくれるのも親。」と伝える。秋元氏は「何かの逃げ道ということでなければ分かってくれる。」と話す。
また、つんく♂氏は大事なのは通過点ではなく結果であるとすると「僕もまだ通過点。まだ結果は分からないです。」と伝え「本当に迷った時にその道のプロのアドバイスを上手に聞く、これが学校の使い方。」と話す。秋元氏は迷うことについては誰しもが必ず通る道とし、そこで成功できるかどうかの差は「全力で手を伸ばしているか、伸ばしていないかの差なんだよね。」と続けると、届くまではそれが分からないが1メートルではなく1ミリだけ届いていないことも多いと「もうちょっとがんばればいいのにな。」と惜しい気持ちを話し、その達成には「本当に好きかどうか。」が大事だと語った。
その後には、もう一人の学院プロデューサーの指原莉乃から「明るい未来に向かってがんばってください。」とビデオメッセージが届けられると、指原がプロデュースする代々木アニメーション学院でレッスンを重ねたアイドルグループ「=LOVE」(イコールラブ)のライブも。
デビュー曲となった『=LOVE』から、「ここ代アニで学ぶ同じ表現者を目指す仲間として、一緒に成長できるようにがんばりたいと思います!」と一言伝えると『スタート!』も披露。同世代として、精一杯のメッセージを届け、これからのエンターテインメント業界の一旦を担う若者たちへ、実際のプロたちが言葉を届けるといった入学式は終了となった。