2018年9月20日~23日まで、千葉県・幕張メッセにて国内最大級のゲームイベントの一つ「東京ゲームショウ2018」(以下TGS2018)が開催。
21日には今年で11回目を迎える、センス・オブ・ワンダーを引き起こすようなゲームの発掘と展示の機会を提供する企画「センス・オブ・ワンダー ナイト 2018(SOWN 2018)」が行われ、世界各地の応募から選ばれた8作品のプレゼンテーションが行われた。
今回は「The possibility of puzzle game expands(広がるパズルの可能性)」、「The world engraved on mind(心に入り込む体験)」といった形で4作品ずつの紹介となり、ユニークなプレゼンテーションやアーティスティックな作品など個性あふれるゲームの数々に称賛の声が上がった。
作品はこちら。
The possibility of puzzle game expands
①Block King
出展:銀
国:日本
URL:https://gin-380.itch.io/blockking
②KAMIORI
出展:TeamOrigami
国:日本
URL:https://www.hanaji.com/kamiori
③Zen Bound 2
出展:Secret Exit
国:日本
URL:http://dangenentertainment.co.jp/games/zenbound-2
④RotoRing
出展:Gregory Kogos
国:ドイツ
URL:https://twitter.com/aronegal
(参考動画)
The world engraved on mind
⑤The Gardens Between
出展:The Voxel Agents
国:オーストラリア
URL:http://thegardensbetween.com/
⑥Richie’s Plank Experience
出展:Richie’s Plank Experience
国:オーストラリア
URL:https://toast.gg/
⑦The Inner Friend
出展:PLAYMIN
国:カナダ
URL:http://theinnerfriend.com/
⑧RPGタイム!〜ライトの伝説〜
出展:DESK WORKS
国:日本
URL:http://deskworks.jp/
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例年通り、今年もやはり素晴らしい作品たちが揃った。「Richie’s Plank Experience」や「RotoRing」といった、ある種の生の手触りを確かめていくものもあるかと思えば、「The Inner Friend」といった幼少期の心理を追体験していくような内向的な作品もある。また、「The Gardens Between」は『魔女の宅急便』や枯山水からも影響を受けたという、少女と少年が時を操りながらステージクリアを目指すロマンチックな作風。
枠にとらわれない様々な体験をもたらす作品群が新しいゲームの形を生み出していく姿を予感させると授賞式も。
注目を集めたのは、「Best Art Award」「Best Presentation Award」「Best Audience Award」の3冠を受賞した、ゲームへの情熱が溢れまくったようなクリエイティブの「RPGタイム!〜ライトの伝説〜」。
詳しくは体験プレイレポートをまとめるが、いわゆるこれまでとはまったく違った別の角度からのゲームというものではなく、これまでのゲームの延長線上にあるような作品となっており、これが3冠を手にするのも今回のSOWNを印象的なものにしている。
8作品はリリース済のものもあり、開発途中のものも多数。特に大注目の「RPGタイム!〜ライトの伝説〜」は来年夏リリース予定とまだ少し待たなければならないが、主に2人で7年目に突入という気力の制作とのことで、ここは焦らずじっくりと完成を待ちたい。
また、TGS2018でのインディーゲームコーナーではノミネートの各作品に触れることもでき、SOWN2018翌日にはブースに立つクリエイターたちが来場者と笑顔で会話を交わす場面も多く見られた。
TGS2019は、2019年9月12日(木)から15日(日)まで幕張メッセで開催する予定とのこと。もし訪れた際にはSOWNノミネート作品を含め、インディーゲームコーナーを軽く回ってみることもおすすめしたい。ワンプレイの一歩に勇気もいるが、その一歩はとても楽しいものになるのではないかと思う。