バラエティ番組「青春高校3年C組」の生徒たちと、気鋭の脚本家達が繰り広げる本格派ミステリードラマ「あなた犯人じゃありません」(テレビ東京系)が2021年1月7日深夜1:00より放送スタート。
ドラマでは生徒たちが本人役を熱演し、初の本格ドラマ出演とは思えないほど、見ごたえのある演技を披露しています。
── 物語は3年C組の担任となる泉先生(役・北乃きい)が文化祭の前日に遺体として発見されたところから始まります。山崎樹範さん演じる担当刑事・五島が捜査を開始する中、次々と3年C組の生徒が「私が犯人です」と名乗ってくるのを、私と五島刑事が2人で矛盾点をついて解き明かしていくんです。 ──
と語るのは、“クイズが好きなクラスの委員長”日比野芽奈を演じる日比野芽奈さん。
蜜柑通信ではドラマ「あなた犯人じゃありません」にあわせ、毎回メインとなる生徒に、パーソナルな部分を含めた連続インタビューを企画しました。
初回は日比野さんが、プロローグ第0話としてドラマ全体について語ります。
ドラマ「あなた犯人じゃありません」とは?
──まずは、見どころなど教えてもらえますか?
やっぱり自称犯人の嘘を解き明かしていくところが見どころです。一話完結型でもあるし、コメディ要素もあるので、初めて「青春高校3年C組」を知るという方でも楽しく観られると思います。
──これをきっかけにして「青春高校3年C組」についても深く知っていけるドラマでもあるでしょうか?
役の中でも普段のキャラクターが反映されているので、この子は面白い子とか、ギャルなんだとか分かると思います。逆にそもそも知ってくださっている方は、そういう部分にうなずけて面白いかも。
──各話にはメインとなる生徒も登場しますが、その点についてはいかがでしょう?
まずは「青春高校3年C組」の生徒が出てくることが本当に嬉しいです。各話メインの子たちについては、犯人を名乗るという嘘だったり、感情的になる場面も多かったりで、いつものみんなとは違う部分は難しかっただろうなと思います。そういう意味では、バラエティでの姿を押さえておくとより楽しめますね。
──日比野さんの視聴者としての客観的な感想はありますか?
山崎樹範さんの演技が面白すぎて、撮影現場でも圧倒されていたんですけど、あの演技がドラマのアクセントにもなっていて、すごいなぁと思いました。(物語の)謎が少しずつ解けてくるのも楽しいですね。
──少し観させていただいたところ、山崎さんはかなりアドリブも多い気がするんですが、みなさんもアドリブで返したりはするんですか?
アドリブもあったんですけど、実は撮影の前日に監督から「ここは台本を無くすから、日比野がどう思ったのかを出してくれ。」とか、そういう場面もいくつかあって…それは、すごく怖かったです(笑)
──怖い(笑)でも、かなり大胆な演出ですね。
ドッキドキでした!各話のメインの子たちにもあったのかなぁ。
──バラエティ番組「青春高校3年C組」の生徒ということで、面白い場面もありましたか?
河野紳之介・佐藤諒・西村瑠香が演じるミステリー研究会があるんですけど、戦隊っぽいポーズのシーンを何パターンもやらされていたのが面白かったです。佐藤さんも迫力のあるシーンの特訓をしていたみたいで、そのシーンを撮り終えた時は山崎さんもスタンディングオベーションでした(笑)すごかったですね。
ドラマ制作発表~突然の延期を経て
──ドラマ制作の発表の時は少し前にはなってしまうんですが、みなさんで何か話したりはしたんですか?※ドラマは新型コロナウイルスの影響で約9ヶ月放送を延期。
みんなは誰が犯人なのか?とかワクワクだったんですけど、自分は主演ということで不安しかなかったですね。
──ちなみに俳優志望の方も多い?
男子はけっこう多くて、佐藤さんとかチャーリー(エゼマタ健太チャールズ)とか。出口(出口晴臣)くんはムツゴロウさん…ムロツヨシさんだ!ムに引っ張られて…!(笑)ムロツヨシさんに、憧れてるらしいです!
──(笑)発表からすぐのコロナ禍ということで、生徒同士で話すのは難しい状況だったんでしょうか?
んー、ほかのみんなは分からないんですけど、私は相当落ち込んじゃっていたので、話してはいませんでした。
──相当、だったんですね。
お蔵入りの可能性もあったし、楽しい現場や毎日の演技のワークショップも急になくなって。何をがんばればいいんだろうって、毎日落ち込んでましたね。
──ドラマの存在はやはり大きかった?
めちゃくちゃ大きかったですね。頭の中がドラマしかなかったし、初めてのドラマでどのくらいがんばればいいのかも分からなくて、すごく大きな壁ができちゃってました。どこから登ればいいのかさえ分からない状態だったし、がんばらなければいけないし。でも、それが消えるかも知れなくなってどうしようもなくなりました。
──喪失感は想像もできないほどですが、誰かに相談したりはしましたか?
お母さんに「どうすればいいの」って泣きじゃくってました。その時はめちゃくちゃ複雑な感情になっていて、こんなにもドラマが大きな存在になっていたんだって気づかされたんです。
──日比野さんが主役という立場で一番大きなプレッシャーを感じていたと思いますが、他の方でもこれを機に何か変化を感じた方などいらっしゃいますか?
いや、もうみんなですよ。本当にみんな。演技については、それまで経験があった子も上手になってますし、泣く演技ができるようになったという子もいます。撮影現場ではお互いに配役もふまえた空気づくりもしていて、みんなで作り上げている感覚が成長だなぁと思いました。
──ライブやイベントとはまた違いますか?
ですね。例えばアイドル部(※青春高校3年C組の部活動ユニット)だと楽しもうとか、みんなで一つの目標に向かっていく感じだったんですけど、今回はそれぞれがそれぞれの気持ちで作る部分がいつもとは違っていました。
──一つの作品を一緒に作り上げていくということですよね。
初めての体験でしたね(笑)楽しかったなぁ。
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文・写真:なんぶひとし(蜜柑通信)
「あな犯」日比野芽奈的チェックポイント!
やっぱり全員役名が本人の名前だし、役作りも私たちを3年間見てくださっていた佐久間さん(『あなた犯人じゃありません』企画・『青春高校3年C組』プロデューサー:佐久間宣行さん)がしてくださったので、今までの関係性も見えてくるのがポイントかな?
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■放送情報
テレビ東京系 木ドラ25「あなた犯人じゃありません」
毎週木曜 深夜1:00〜放送
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/hanninjya_arimasen/